友人代表スピーチ(祝辞)例 – 高校サッカー部の先輩
神戸ライティング事務所が提供する結婚披露宴での友人代表スピーチ(祝辞)例文とその解説。
友人代表スピーチ(祝辞)例
(高校サッカー部の先輩)
ただいまご紹介に預かりましたと高校のサッカー部での先輩にあたる武田裕也と申します。
健太くん、亮子さんご結婚おめでとうございます。 並びに、ご両家のご親族の皆様、誠におめでとうございます。
健太君は私のふたつ下、私が3年生の時にサッカー部に入ってきました。
いやあ、うまかったです。これまでいろんな高校とも試合をしてたくさん素晴らしいプレーヤーを見てきましたが、健太君はずば抜けていました。何しろボールを蹴った瞬間から私達3年生はみんな唖然としてしまって目を見合わせたのもです。もちろんこれまで長いサッカー部の歴史の中で初めての1年でレギュラー。そして今、皆さんご存知の通り、地元自慢のプロチーム、ウエストナムで活躍されています。
家が近かった事もあり先輩後輩の間柄とは関係なくよく二人で帰りました。あの頃から健太君はまっすぐ前を見据えて「プロになります」と宣言していました。凛とした言葉が暗い夜道に響いたのをいまだに忘れません。そして思ったものです。こいつならやってくれるだろうな、と。
実はこれは皆さんはあまりご存知ないかもしれませんが、健太君、日々の練習や試合で忙しいはずなのですが、最低月に2回は後輩の指導に来てくれているんです。先週も来てくれました。結婚も間近だと言うのに……。(笑)
もちろん現役の選手たちは健太君が来てくれるといつも大喜びで、私たちが指導をしている時の顔とは全く違って(笑)……。そしてみんなから健太さん健太さんって慕われて……。こいつは本当に山田高校の宝だなと思います。
さて、結びとなりますが、サッカー選手にはサッカーの神様の言葉を贈って私の挨拶にかえたいと思います。元日本代表コーチ、デットマール・クラマーさんの言葉です。
「タイムアップの笛は、次の試合へのキックオフの笛である」
健太、お前、モテるからなあ(笑)独身時代は今日でタイムアップだ。(笑)今日からは亮子さんオンリーのキックオフの笛が鳴ったぞ!
健太君、亮子さん、本日は誠におめでとうございます。お二人で幸せな家庭を末永く築いて下さい。
解説 
一読して気づかれた方もあるかもしれませんが、このスピーチは「サッカー」の事以外、ほとんど何も語っていません。好みもあるかもしれませんが、今回はプロのサッカー選手が新郎です。別にこれでもいいと思うのです。
スピーチ作成で悩まれる方の多くは「言いたい事があり過ぎる」「思い出だらけでどれを言おう」とドツボにはまる事があります。今回は思い出話はたったひとつ。えいやと残りの思い出話は、全部捨て去りました。
「言いたい事が多すぎるさん」はこの方法も頭に入れておいてください。