主賓挨拶(祝辞)例 – 新郎が勤務する社長
神戸ライティング事務所が提供する結婚披露宴での主賓挨拶(祝辞)例文とその解説。
主賓挨拶(祝辞)例
(新郎が勤務する社長)
ただいまご紹介にあずかりました株式会社テクニカルサプライズの高橋でございます。
本日は、山田家、谷田家のおめでたいご結婚の席にお招き頂きまして、誠にありがとうございます。
ご新郎、ご新婦ならびにご両家の皆様方におかれましては、心よりお祝い申し上げます。
皆様、どうぞ、おかけ下さい。
晴臣君が私どもテクニカルサプライズに入社して、ちょうど今月で5年になります。
現在は開発部門のリーダの役職を担ってもらっています。結論から言いますと、彼は素晴らしい社員です。たったの5年と言う短さですが、これまでの彼の業績は計り知れないものです。かなり専門の分野ですので、細かい事は言いませんがこのペースで行くと彼はノーベル賞を取るのではないかと思っています。いいえ、こうしたおめでたい席でのたわごとではありません。あと10年、いやあと5年後にはここにおられるみなさん、あの時の結婚式で高橋と言う社長が言っていた事が本当になったと驚かれると思います。本当にわが社にとっては宝物の様な存在です。
難を言えば真面目すぎる所です。科学者は研究だけではいけないのです。もっともっと広い視野を得るためにどう言いますか、こんな席でなんですが、女遊びのひとつやふたつ。いえいえ、それは冗談ですが、無駄な事や無理な事に遭遇してこそ、遠回りしてこそ得る知識もあるものです。幸い、新婦の恵子さんはサーフィンが趣味との事。恵子さん、晴臣君が家でぐずぐずしていたら引っ張り出して胸のすくようなコバルトブルーの世界を見せてやって下さい。
さて、結びになりますが、お二人の末永い幸せを祈願いたしまして私のお祝いの言葉と代えさせて頂きます。本日は誠におめでとうございました。
解説
多分、この社長は前もってスピーチの内容をあまり考えて来なかった様です。「ノーベル賞」のくだりは、なぜそんなにすごいのかが聞き手に伝わってこないため、ただ大げさな事を言っている印象です。そして、後半、少し酔っぱらったのでしょう。ハメを外しかけました。
皆さんも結婚披露宴のスピーチを頼まれたら、十分に練習をしておく事。あまりお酒を飲まない事。この二つ、心にとめておいて下さい。(笑)