「格言に頼る」-1
友人代表挨拶(新郎の友人)
新郎新婦のお二人、ご結婚おめでとうございます。また、ご両家ご親族の皆様にも心よりお祝い申し上げます。
ただ今ご紹介いただきました田村と申します。
新郎とは高校時代からの友人です。当時は同じクラスでしたが、親しくなったのは、ある日帰り道に雨に降られた時のことです。
一緒に近くのバス停で雨宿りをしたのがきっかけで、そこから話すようになり、親友になりました。
それから20年以上、ずっと付き合いが続いています。
こうして長く付き合えているのは、新郎が真っ直ぐで情に厚い性格だからだと思います。
趣味も似ていて、二人でキャンプや釣りに行ったことも数え切れません。
そんな彼との思い出話を一つ。
当時高校生だった私たちは、友人たちと夏休みに川へキャンプに行きました。
そこで新郎が見事な釣りの腕前を披露し、なんと手作りの仕掛けで大物を釣り上げたのです。
みんなでその魚を囲み、焚火で焼いて食べたのが忘れられない思い出です。
そんな頼りがいのある新郎です。
さて、今日のこの良き日に、心に響く言葉をお二人に贈りたいと思います。
偉大な作家、川端康成さんの言葉です。
「男が家庭を持ちたいってのは、思いっきり阿呆になれる場所をほしいからだ」。
新郎はこれまで、何事にも真剣に向き合い、友人としても頼れる存在でした。
そんな彼が、こうして新婦という素晴らしいパートナーを得た姿を見て、私も胸が熱くなります。
新婦さん、どうか新郎を、阿保になるほど、甘えさせてあげてください(笑)。
そして、新郎、新婦さんをこれから先、ずっと幸せにしてください。
お二人で支え合い、笑顔の絶えない家庭を築いてください。
簡単ではございますが、私からのご挨拶とさせていただきます。
本日は本当におめでとうございます。
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どうでしょう、正直後半までは『うーんまあまあ』『それがどうした』そんな印象ですが、後半のたった3行でスピーチは立ち直りました。
格言のは入り口、盛り上げ、締め方、もちろん「この話にはどの格言が似合うか」さえもっと固めれば、それだけでそれなりのスピーチになるというわけです。もちろんそこんとこはプロにおまかせ!!