結婚披露宴の友人代表スピーチ(手紙形式)
神戸ライティング事務所による友人代表スピーチの例文と解説。
友人代表スピーチ(祝辞)例
(幼馴染)<手紙形式>
太郎さん、由美子さん、ご結婚おめでとうございます。
ご両家の皆様におかれましても心からお祝い申し上げます。私は由美子さんの幼馴染の高橋尚子と申します。
私はあまりこの様な場での挨拶が得意ではありませんので、こうして手紙を書いてきました。手元を見ながらのご挨拶となります事をお許しください。
また、改まって由美子さんと呼ぶのは何だか気恥ずかしいので、いつも通り、ユッチと呼ばせて頂きます。
私とユッチは幼稚園から高校まで同じでした。クラスは違う事もありましたが大抵は二人で遊んでいました。幼稚園の頃は月並みですがおままごと。小学校に入るとゲームをしたりまた、おままごと。(笑)
さすがに中学に入ってからはおままごとはしませんでしたが、こうして今までユッチと遊んだ思い出を思い出すと、私とユッチはずっとおままごとみたいな関係だなあと思います。それにしてもこうして今もユッチと仲良くいられるのもユッチが本当に優しいから。ユッチのお蔭で私は元気でいられるよ。アリガト。
初めて太郎さんを見たときは驚いたよ。だってすごくかっこいいんだから。ユッチがなかなかお嫁に行かなかったのはきっと運命の人の太郎さんを待ってたんだなと、そう思いました。
結びになりますが、お二人にはこんな言葉のプレゼントをして挨拶にかえさせていただきます。
「天にありては星、地にありては花、人にありては愛、これ世に美しきものの最たらずや」
どうかお二人共絶対に幸せになって下さいね。
尚子より
解説 
女性はよく「手紙形式」を用いられます。もちろん問題はありませんが、最低限、冒頭に手紙を読み上げる旨、伝えるべきでしょう。
まず、この手紙の最大の欠点は「幼稚過ぎる事」。これもよくあるパターンですが、幼馴染の友人がスピーチをする際、ついつい昔を思い出して気持ちまで幼くなってしまうのです。
話し言葉でのスピーチも問題はありませんが、まずは自分の年齢を考慮する事がとても大切。
ここでは「ユッチ」はどうでしょうか?ぎりぎりライン。
そして「私とユッチはずっとおままごと……」本人たちはその雰囲気はわかっているのでしょうが、聞き手には伝わってきません。
もうひとつダメを出すなら「格言が長い!」「古臭い!」このあたりを直せばとてもいい手紙形式のスピーチになるでしょう。